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取り敢えず、細かい設定抜きで書いてみました。 雛型にするなり叩き台にするなり、好きにしてね! 愛でスレ的ゆっくり加工場 「おにいさん……、れいむがしんだら、いつもいってたとおりに、のこさずたべてね……。」 死の間際のれいむがこう言ったとき、男は耳を疑った。 「待て、れいむ。俺は散々、お前を食うとか言ってきたけど、あれは嘘だ。絶対食べない。」 途端にれいむが泣きそうになる。 「そんなこといわないで、おにいさん。さいごにたべてもらえなかったら、れいむなんのためにゆっくりしてきたのかわからないよ……。」 「……わかった。」 「ありがとう、おにいさん……。」 れいむは安心して、……逝った。 男は仕方なくれいむの亡骸を食べた。美味しかったが、何度も吐きそうになった。 無論、それだけはしたくなかったし、しなかったが。 食べ終わると、男はある考えを持っていた。 これは、ゆっくり流の葬式なんだ、と。 多くの人間は、死んだ後に放置されたいとは思わないだろう。出来ればきちんと弔って欲しい筈だ。 無論、生きている人間が火葬をして貰いたくないように、ゆっくりも生きている間は食べられたくない。 最期に食べてもらいたい、というのは、そう言う事なんだろう。 男はそう考えた。 何年かして、男はある小さな施設を建てた。 「ゆっくり加工場」 死期を悟ったゆっくり、あるいは安全にゆっくりしたいゆっくりのための施設だ。 ここには、ゆっくりがゆっくり生きていく為の小屋と牧場、その結果を加工する施設がある。 「よく、頑張ったな。もうずっとゆっくりしていいぞ。」 「ゆ……。ありがとう、おにいさん。まりさをおいしくしてね……。」 小屋の中で、古株のまりさが力尽きた。周りでは大勢のゆっくりが泣いている。 「おにいさん!まりさをはなしてね!!」 まりさと親しかったれいむが叫ぶ。 「やめなさい、れいむ。まりさはしんだのよ。」 まりさと同期のありすがなだめる。 「でも、でも!まりさがあんこにされちゃうのはやだよ!」 「まりさがなんのためにここにいたとおもうの?」 男が口を開く。 「れいむ。まりさは最期まで美味しく食べてもらいたいと思ってた。だから、俺はそれを叶えてあげたい。」 「……。」 れいむは泣きながら小屋を飛び出した。 「まって、れいむ!!」 みょんが追いかけようとしたが、 「みょん、ひとりにしてあげなさい。」 ありすが制した。 「でも……。」 「ひとりにしてあげるのよ。あのこがもどってくるまでね。」 どこからともなく現われたゆかりんが諭す。 「おにいさん。……まりさをそのままにしないで、はやく……ね。」 「……そうだな。」 ありすの言葉を受けて、男は加工施設に向かった。 加工施設に着くと、男はまりさを台に乗せ、手を合わせた。少し、涙ぐみながら。 そして、餡子を取り出していくのだが、その過程には意味が無いので書かないでおく。 男は取り出した餡子を味見する。 幸せに生きたゆっくりだけが出すことが出来る、最高の甘味だった。 「……ありがとうな、まりさ。」 後は、普通の饅頭を作っていく。生地を作り、包んで、蒸す。 「美味しくなったからな。安心しろよ……。」 男1人では大した数の饅頭は作れない。本当は自分の手ですべて饅頭にしてやりたいのだが。 苦肉の策として、残った餡子は知り合いの和菓子屋にうーぱっくで配送してもらう。 そして、饅頭の方は男が里まで売りに行くのだ。 男が加工場に戻る頃には、日がすっかり落ちていた。 「ただいま!おにいさん!」 帰って来た男を、ありすが迎えてくれた。 かつてその言葉をかけてくれたのは、まりさだった。 れいむは小屋に戻っていた。まりさがいた場所で、佇んでいる。 「れいむ。」 「ゆ!あっちいってね!おにいさん!」 れいむはまだ怒っている。 「まりさをあんこにするなんて、おにいさんはちもなみだもないね!!」 「だろうな。」 男はそれを否定せず、れいむの側に座った。 「俺は、昔飼っていたれいむを食べた。それが遺言だったからな。」 「そんな……。」 「でも、俺には無理だった。味が美味しいだけなんだ。……本当に美味しくは食べられなかった。」 「……やだな、それ。おいしくたべてもらえなかったら、そのこがかわいそうだよ!!」 「だから、俺はここを建てたんだ。一匹でも多くのゆっくりが幸せな最期を迎えられるように。より多くの人にゆっくりした結果を美味しく食べてもらうために。」 「ゆー……。」 「お前は、嫌ならいいぞ。ずっとゆっくりしていって、好きなとき、出ていっても。」 「ゆー……、やっぱり、おにいさんはちもなみだもないね!!れいむだって、さいごはおいしくたべてもらいたいよ!!」 「そうか。でも、気が変わったら、すぐに言えよ。」 「ゆ!おにいさんのいぢわる!!れいむに、にごんはないよ!!」 れいむはそう言うと、自分の寝床に帰っていった。 自分は逃げていると、男は思っていた。 本当は、ゆっくりが望むなら、自分が食べてあげるべきだろう。 けど、ゆっくりたちは美味しく食べてもらいたいのだ。 調理したらもっと美味しくなると言ったら、誰もがそうして欲しいと言い、大勢の人に食べて貰えば、量が多すぎて美味しさが損なわれることがない、と言えば、少しでも美味しく食べてもらいたいし、沢山の人に食べてもらいたい!と答える。 男の言葉に嘘偽りなど一切ない。 だが、さっきれいむに言った通り、男は美味しくゆっくりを食べられない。 ゆっくりを食べることを他人に押し付けるための、方便なのだ。 そんな卑怯なことをしても、男はゆっくりたちに、幸せな生涯を過ごして欲しかった。 「おにいさん。」 いつの間にか、足下にゆかりんがいた。 「じぶんをせめてるなら、おかどちがいよ。わたしたちがのぞんでるさいごだもの。 ……ゆっくりできないわ、そんなくらいおにいさんとじゃ。」 そう言ってゆかりんは跳ねていった。 「ははっ。ゆっくりに慰められちゃ、な。」 男はそう言って、頬の涙を拭った。 翌日。 「ちぇぇぇん!!」 まりさの穴を埋めるように、ゆっくりらんしゃまが加工場に訪れた。 「わかる、わかるよー!」 「嬉しそうだな、ちぇん。」 「ゆ!おにいさん、まさか「これでちぇんの味がよくなる」だなんておもってないかしら?」 「んなわけ無いだろ、ありす。」 「そうよね!つぎはありすのばんだもの!!」 …… 「なぁ、ありす。食べられるのって、怖いか?」 この質問も、何度目だろうか。 「しぬのはこわいし、いきたままはいやね!でも、とかいはのかすたーどをみんなにあじわってほしいわ!!」 ありすはそう言って跳ねていく。 「ちぇぇぇん!!」 「ゆ!れいむはちぇんじゃないよ!しっかりしてね!!」 男は思う。 みんな、ゆっくりしていけ。ゆっくりした結果は、俺が届けてやるから。 勢いで書いたらこれだよ! 携帯で書いてるから推敲がうまくいかないし、スレに書くにしては駄長文なのに、ろだにあげられないよ! もう、なんかすみませんorz。 by.ゆっくり怪談の人 この観点はすばらしい。目から鱗と涙が・・・。 -- 名無しさん (2008-08-15 01 39 43) ゆっくりの最後についての考えとして、観点もいい。ある意味正しい愛で方?の一つの物語かもしれないですね。人間にも人生の最後はこうしてもらいたいという願望がありますが、ゆっくりたちにもそういう考えはあってもおかしくないですし。ゆっくり切ない気持ちで読ませて頂きました。 -- ine (2008-10-06 18 23 13) 食葬の一種って解釈。鳥葬や海葬みたいなもんかな。 -- 名無しさん (2010-11-27 15 19 39) いい!す、ご、く、いい! -- アイラブゆっくり (2013-04-22 10 52 11) 名前 コメント
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「まりさぁ!ゆっくりうまれるよ!!」 「れいむ!!ゆっくりがんばってね!!」 「ゆっ、ゆっ、ゆー。ゆっ、ゆっ、ゆー」 「もうちょっとだよ!!がんばってね!!」 『ゆっ!』 「ゆー!!あかちゃん!!ゆっくりしていってね!!!」 『ゆっ!!!』 「まりさ・・れいむの・・・あかちゃんは?」 「すごくゆっくりしてるよ!!」 「よかった・・・ゆっくりしていってね!」 『ゆー!!!』 こうしてこの家族に新たな命が生まれた 産まれてきたのはれいむ種が一匹 まだ体もテニスボールほどで皮が安定してなくプルプル震えている 「あかちゃんれいむ!!まりさがおとーさんだよ!!」 『ゆっ!!』 「はじめましてのあいさつだよ!ほっぺたすりすりするよ!!」 『ゆゆっ!?』 「あかちゃんのほっぺたやわらかいよ~、ほっぺた~♪ふにふに~♪」 『ゆっ!?ゆゆっ!?』 「まりさばっかりずるいよ!!れいむもふにふにさせてね!!!」 「いいよれいむ!いっしょりすりすりしようね!!」 「ほんとだ~、すごくゆっくりしてるよ~♪すべすべ~♪」 『ゆっ!ゆっ!!ゆーん!!ゆーん!!』 「ゆっ!!あかちゃんがないちゃったよ!!」 「ごめんね!いたかったよね!?いっしょにゆっくりしようね!!」 「ほーら、どすからおしえてもらった”たかいたかい”だよ~」 『ゆっ!・・ゆっ!?・・ゆー♪ゆー♪』 「まりさ!!あかちゃんがわらってるよ!!」 「ゆゆっ!!さすがはどすじきでんの”たかいたかい”だね!!!」 こうして二人の初めての子育てが始まった 『ゆー!!ゆー!!』 「いたいの!?どこがいたいの!?」 『ゆーーん!!ゆーーん!!!』 「わがらないよぉぉぉ!!!まりざぁぁぁぁ!!どうじよぉぉぉ!!」 「ゆゆっ!?こんなときはぱちゅりーにおしえてもらった”あれ”をやるよ!!」 「「いたいの、いたいの、ゆっくりとんでけ~!!」」 目を離した隙に子供が蜂に刺された、と右往左往し 『ゆー・・・ゆー・・・』 「ゆっ!?くるしいの!?だいじょうぶ!?」 『ゆー・・・ゆ・・・』 「までぃざぁぁぁ!!あがじゃんがじんじゃうよぉぉぉ!!」 「だいじょうぶだよ!!ようせいさんにこおりをもらってきたよ!!」 突然熱を出した、と騒いではあちこち走り回ったり 「あかちゃーん!!どこー!!」 「ゆっくりでてきてねー!!」 「までぃざぁぁぁ!!どごにもいないよぉぉぉ!!」 「れいむ!!もっとおおきいこえでよぼうね!!」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 『ゆっ!!ゆー!!ゆー!!!』 「「みづがっでよがっだー!!!」」 自分の子供がいなくなった、と泣きじゃくっては一晩中森の中を探した そんな子育ても問題なくこなせる様になり、子供もサッカーボールほどに成長した 『ゆ~・・・ゆ~・・・』 「まりさ、あかちゃんもおおきくなったね」 「れいむ、もうあかちゃんじゃなくて、なまえでよんであげようね」 眠ってしまった子を二人寄り添いながら見守り語り合う 初めての子育てで上手くいくか心配だったが 群れの仲間の助けもあり子供は順調に成長していた 「まりさ、そろそろれーむもしゃべるころかな?」 「れいむ、あせらなくてもきっとしゃべれるようになるよ」 「そうだよね、ゆっくりまってるよ!」 そんなある日、家族で歌を歌っているときにその時が来た 「「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆゆっ♪ゆゆ~♪」」 『ゆ~♪ゆ~♪』 「「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆ~っくり~♪していってね~♪」」 『ゆ~♪ゆゆ~♪・・っきゅり~♪』 「ゆゆっ!?まりさ、もしかしてれーむがしゃべった?」 「れいむ、たしかめてみようか?」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 『ゆっ、ゆっくち、ちていっちぇにぇ!』 「しゃべったー!!れーむがしゃべったよー!!!」 「れーむ!まりさのこと”おとーさん”ってよんでみて!!」 『ゆ~?ゆっくちちていっちぇにぇ!!』 「れーむ!れいむのことは”おかーさん”ってよぶんだよ!!」 『ゆっくち!!ゆっくち!!』 「れいむ、それはまだはやかったね」 「まりさ、でもうれじいよぉぉぉぉ!!!」 「「みんなでゆっくりしようね!!!」」 『ゆっくちちていっちぇにぇ!!!』 二人の子育てはまだまだ続く ~おわり~ この一家の幸せが長く続きますように -- 名無しさん (2012-12-24 17 37 28) 名前 コメント
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「急になんですか師匠」 鈴仙は永琳に呼び出されたのである 深夜の3時に 「これをみなさい」 と、永琳は両手のゆっくりれいむ見せる どこをどう見ても普通のゆっくりである 「はぁ…ゆっくりれいむですね」 「そう…見た目はね…」 え?という鈴仙の声を無視しおもむろに包丁でゆっくりれいむを真っ二つにする永琳 れいむの「どおぼじでえええ!」と言う叫びが響き渡りゆっくりれいむは丁度真ん中から二つに分かれる 「ちょ、なにやってるんですか!?」 「「ゆっくりしていってね!」」 「は?」 と鈴仙はゆっくりに目をやる。 そこにはゆっくりれいむが二匹 大きさは丁度先ほどのれいむの半分ほど 「ふふふ…なんと切られると半分の大きさで復活するゆっくりの開発に成功したわ!」 歓喜の声をあげる永琳 鈴仙はと言うとれいむを見比べ、そのれいむは 「ここどこー?」 「おねえさんたちはゆっくりできるひと?」 先ほどのことを覚えていない 「体積が丁度半分のゆっくりになるのよ」 さらに包丁で半分にする 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 4匹の子れいむになった 「あれ?最初は成体だったのに…」 「ゆっくりは餡子の量で知能が決まるみたいだからこうなるのよ」 そして、4匹のゆっくりは八匹の赤ゆっくりに 「「「「「「「「ゆっくりちていっちぇね!」」」」」」」」 「凄いですね…でもこれでどうなるんですか?」 「まぁ、見てなさい」 永琳はオレンジジュースを8匹の赤ゆっくりにかけこねくり回す そうするとなんと元の成体のゆっくりれいむに戻っている 「実はこの子。元に戻すときに違うゆっくりを混ぜてもいいのよ」 と語るはマッドサイエンティスト 要するに8匹のうち2匹はまりさでもよいとのこと 「ただ、過半数は元のゆっくりじゃないと形を維持できないのよね」 「はぁ…けど、一体何のために?」 「里の方でペットにするの流行ってるじゃない?何でも自己でゆっくりが死ぬのを何とかしてほしいって 頼まれたんだけど。元の強度は上げようが無いからこうしたわけ」 「ゆっくりしていってね!」 鈴仙はゆっくりを持ち上げ上から底面までじっくりと見定める どうやら普通?のようだ 「例えば、包丁なんかで半分にされてもこれなら元に戻せるから。それに他のゆっくりを混ぜたら その性質を受け継ぐわよ」 ここでゆっくりれいむに帽子を渡し水槽の前に置く するとれいむはまりさの用に帽子を舟代わりに水槽でぷかぷかと浮いている 「と言うわけだからあとはよろしく」 「って師匠、よろしくって言われても」 「貴方はこれからこの子の観察をお願い。まだ実験の途中だから何が起こるか分からないから それと私は寝るわ」 その後、鈴仙が床に付いたのは昼過ぎだという… 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/429.html
『ゆっくりの戯れ』 ここは人知れぬ森の奥。もう直ぐ冬を間近にしていたが、そんな事は関係なかった。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 ゆっくりしていってね!!!略称ゆっくり。ハッキリ言って人智の及ばぬ者達である。 顔だけの彼女?達が今日も何時もどおりに左まりさ、右れいむのポジションでお決まりを叫ぶと 「ゆっくりしていってね!!!」 何だろうか?れいむだけがセリフを言うと、すすっとまりさに近付いて耳際で内緒話を始めた様だった。 「ゆっくり!!していってね!!!」 話を終えてれいむが少し離れると、まりさは相も変わらず眉を曲げて挑発的な何時もの表情のままだが 頬を染めて期待に満ちた楽しげな様子を見せている。 だが、れいむの方の様子はもっとすごい・・・いや、人智及ばぬとはいえ理解しがたい状況だった。 「ゆっ!!くり!!」 なんということだろうか、腕が、生えた。 丸い饅頭のような(実際饅頭だが)れいむの顔(身体?)の両横から筋肉質な人間の腕が、生えた。 そして、何をするのかと思えばその腕でまりさに掴みかかって 「そぉい!!!」 放り投げた。しかも、投げられたまりさは何だかわくわくとした表情のまま 「すごい!おそらをとんで・・・ゆべっ!!!」 ・・・。木にぶつかってしまった。もしかしたられいむはこれを狙っていたのかもしれない。 ゆん!!と息巻いて下顎を突き出すようにして満足げにしている。良く見ればれいむから腕はもう消えていた。 「・・・ゆっくりしていってね!!!」 額を赤くしたまりさは起き上がった後、一瞬涙目になってから何事も無かったようにれいむの左に戻る。 今度はれいむを投げる番なんだろうか。まりさがれいむの方を向くと今度は まりさから筋肉質な人間の足が生えてきた。同じく腕が生えてくると思いきや、もはや何でも有りである。 「ゆっ!!!っくり!!!して!!!いってね!!!」 やっぱりさっきの事が気に入らなかったのだろう。表情は何時ものままだが、こめかみ部分に青筋が出ている。 そのうえ思いっきり振りかぶり、さらにものすごい溜めが入ってから凄まじい勢いで蹴り上げた。 「すごい!おそらをとんでるみたい!!!」 ・・・。が、れいむの方は木にぶつかる前にくるっと連続宙返り。見事に着地を決め 「ゆっくりしていってね!!!」 と僅かな時間の空中遊泳をご満悦。表情も何時もより眉が立ち強気に見える。 後ろで足をしまって元の大福餅に戻ったまりさは一瞬、忌々しげに口をゆがめ睨んでいたが、直ぐに元の表情に戻って 「「ゆっくりしていってね!!!」」 とれいむと一緒に同時に飛び跳ねて空中で身体をぶつけ合い、決め言葉を言うとそのまま一緒に何処かへ行ってしまった。 おそらく、人智及ばぬゆっくりしていってね!!!達はこれから雪が積もろうと、世界が滅びようと、 平然と何時もの強気な表情のまま、自由気ままにゆっくりと自分達のしたいようゆっくりしていくのだろう。 即興の人 怖すぎるwww -- 名無しさん (2008-11-10 19 09 30) むしろフリーダムすぎるwww -- 別の名無しさん (2008-11-24 15 36 51) テラシュールwww -- 名無しさん (2011-08-27 20 11 10) まりさ・・・ 強く生きるんだ・・・ -- 名無しさん (2012-08-19 20 11 19) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/370.html
各キャラ紹介文 たれゆっくり ここは あまりの あつさに ほどよくとけた ゆっくりたちをほかんしたり かんらんする ぺーじ。 _,,....,,_ _ _人人人人人人人人人人人人人人人_ -''" `' 、 > ゆっくりしていってね!!! < ヽ \ ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ ___ _______ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ ,, ''"´ ̄ ̄ ̄ ` "ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7ー- _ 'r==─- --─===ヽ、ン、 r-'ァ'"´フ"'i ,/! ハ .ハ ! iヾ_ナ" ,' イリiゝ、イ人レル/_ルリ ', i !イ´ ,' | /i/__,.!/ V 、!__丿ハ ,' ,ゝ i ル ニ三三 三三三 ヽイ i | `! !/レi'三三三 三三 レ'i ノ レリイ//// ,____, ///| .|、i .|| ) 丿/ i ヽヽヽ ,____, ヽヽヽ i レ' !Y! ヽ ン 「 !ノ i | i i ハ ヽ _ン ! 厶介‐- ________,.ィ /‐ァヘ  ̄て( ̄`  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄てハ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ +あ.たれゆっくり1 あ.たれゆっくり1 ■たれいむとたれまりさ ■たれいむ ■たれまりさ ■たれみりゃ ■たれPAD ■たれアリス ■たれようむ ■たれのうかりん ■焼き肉のたれ ■たれぇ丸 ■たれ尻 ■たれきもんげ ■たれぼす ■たれめいかいぐみ ■たれしんき ■たれかんぬし ■たれめーりん ■たれかなこ ■たれてぃ ■たれぇがん ■たれしきがみ ■たれりりぃ ■たればばあ ■たれうどんげ ■たれえんま ■たれてゐ +つ.たれゆっくり2 つ.たれゆっくり2 ■たれこまち ■たれやくも ■たれてゐ ■たれTENGA ■たれぱるすぃ ■たれひな ■たれZUNぼう(諏訪子) ■たれうつほ ■たれいむ たれまりさ たれみりゃ ■たれあきしまい ■たれけーね ■たれもこ ■たれいくさん ■たれもみじ ■たれやまめ ■たれあきゅー ■たれこいし ■たれふらんちゃん ■たれしきがみ2 ■鏡餅 ■一体何を使ったんだ・・・ ■酔っ払いうどんげ ■ねむれいむ ■元ネタ(ひだまりスケッチより)=- 、 _____ _,.. ‐ = - 、 ミ . . .)⌒´. . . . . . . . . . . . . . . . ` ー<ミ\ . )V/ ./. . . . . . . j . . .j. . . . . 丶ヽ . \} } . . ノ/. . /. . . /. . . /. . ./l . ハ. . .}. .j . ∨ノ_ 彡イ . /{ / {// .//j/ ハハ ハ . lY⌒)) )Y l .た三三三 三三ミ } .从 .(く 八匕._ ヽヽヽ ヽヽヽ/イ)) .Y ノ´ )つ). . )、 t‐ ァ 人((く_______  ̄て( ̄`  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄て( __. -――- .__ _> `⌒丶、 // / 人丶 \ \ ヽ ヽ . /イ/ / / /ハ\ \ \}\ ヽハ } }ハ、 / /7V ̄ ̄ ̄}\Y゙ ̄ ̄ヽ厂∨ l ハ\ レ 代_____ノ⌒{_____ノ /`Ⅵ /( //// //// / ,ノ^ ――――厶介‐- ._ーt一ァ____,.ィ /‐ァヘ───── 各キャラ紹介文 たれゆっくり
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ゆっくりしていってね!!! ◆jU59Fli6bM (非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 第194話 ◆ゆめのせかいで いろいろてにいれておきて またゆめのなかへ エンディングまでいけるといいね。 会場では時報が鳴り、姿を変えたピエロが全体に映し出される時間。 悪夢の放送の時間。 しかしここ、ゆめにっきの世界はその声を通すこともなく、無常に時を刻み続ける。 時が止まっているかのように時が進んでいく。 ここは夢だろうか。現実だろうか。 分からないのも夢の特性。 ◆ゆめにっきへ ようこそ。 「私も嬉しいよ。……あなたを殺したくて仕方がなかったから」 妹が視線で刺し殺せるような目で阿部を睨む。 阿部は道端の石ころでも見るかのような目で妹を一瞥し――何も無かったかのように話を続けた。 「萃香ちゃん、何があったかはこの際どうでもいい。こいつらと行動を共にしている理由は何だ?」 「理由っていったら成り行きもあるけど……」 萃香が妹の殺意の宿る目を見る。 そして阿部をまっすぐに見据えて言った。 「――私には、約束があるから」 「……そうか」 決別の時間は短かった。 阿部が発言し終えるのと、その脚が座っている萃香の顔面目掛けて飛んでいくのは同時だった。 萃香もとっさにミニ八卦炉を盾にして直撃を防ぐ。 衝撃で吹き飛ばされる体を受け身に転じ、すぐに身体を起こす。 始めからそう来ることは分かっていたような動きだった。 「おま、なんなんぞ!!いきなり現れていきなり何しよるか!」 「阿部…!!」 博之と妹がそれぞれ武器を構える。 「…所詮は女だな。まあ今となってはソウルフレンドも優勝の障害だ、どちらにしろ丁度いい」 阿部は刃物や銃を突きつけられても余裕の笑みを見せる。妹が阿部の前に立ち塞がって言った。 「殺してやる……!阿部、私が殺してやる!」 「ああ、来いよ。いつでも殺してやるよ」 阿部が蔑むように吐き捨てる。その目はさっきと変わっていなかった。 「妹!お前も少しはじじゅうせんか!」 博之にとって妹が間違った行動に出ないかが気がかりだった。 殺人者の前なのに、この態度では本当にいつ死んでもおかしくない。 「ひろくん、ごめん。でも私、こいつが憎い」 「……じゃあ尚更やが、わざわざケンカ売るな」 「……」 庭師の鋏を持つ妹の腕が静かに震える。本心では殺しなどしたくない。 しかし彼女の心のもう片面は阿部への殺意が渦巻いていた。 それは怒りと恐れの入り交じった震え。身体は正直に動いたが、怖くないといえば嘘だった。 しかし彼女は心の中で嘘をつき続けた。 「阿部……一つ聞く」 萃香が小さな、それでいてしっかりした声で訪ねる。 「…何だ」 「いつから優勝が目的になった」 阿部は少し眉をひそめてから、話し始めた。 「いいところを聞くな。せっかく再会したんだ、教えてやろうか?その理由を」 萃香も妹も、博之もが無言で耳を傾ける。 妹の愛しの兄であったキョンを無残に殺した男。 道具も持たず生身で生き延びているのは、常人とは思えない強靭な体とその自信を持っているから。 しかし3人の前に現れたのは、以前の行動方針とは違う『優勝』の為に殺しに来たから。 彼を変えてしまった、優勝を目指す理由は―― 「勃たなくなった息子を治してもらう為だ」 ゆめにっきの中の異様な空気さえ、一瞬固まった気がした。 ■ しばらくして、地面に一人のいい男が転がることになる。 「ん?おい。これはどういうことだ?」 「どうもこうもないやろが、それ以上子供の前で汚い事話すな」 本当に(違う意味で)危ないと理解した博之は、水銀燈の能力を使い、この場を抑えた。 阿部の上半身は何枚もの羽根で拘束され、その腕は肩から肘まで胴体にぴったりとくっついている。 「まあ、やろうってんなら俺は受けでも構わないぜ。萎えてる息子でもいいならお前と」 「おぃぃぃぃいい!!!いいから黙っとくれぇぇぇええ!!!!」 『そうだそうだ!!さっきから萃香ちゃん殴ったりお前はそれでも男か!謝れ!ボインょぅι゛ょ何でもバッチコイな俺 に謝れ!』 「お前も少し黙っとけ!!!」 萃香はともかく、まだ子供の妹には明らかに不適切な内容の会話が飛び交う。 どないせいっちゅーんや!!と心の中で叫ぶ。 博之は、修羅場を沈めるために最善を尽くそうと努力するのであった。 唯一の幸いは、妹の注意が別に向けられていたことだった。 「ねえ、ひろくん……あれ」 しかし、それも幸いであると同時に別の不幸でもあった。 博之が後ろから近づく気配に気付き、振り向く。 森の暗がりから誰かが出てくるのが見えた。 いや、それは果たして人間なのだろうか。ほっそりした体、鳥のような頭、紫に光った目……。 どこから見ても奇怪な生物がこちらに向かって歩いてくる。 「ななな、なんでこんなんばっかなんやが!こういうんは、あ、あれだ、こっちくんなww」 「ひろくん…落ち着いて」 「…あれ、何なんだ?」 『き、きめえってレベルじゃねーぞ!』 「ウホッ…」 全員が素直な気持ちを口走る。その中も、鳥人間は独特の動きで近づいてくる。 真っ直ぐに歩かずに時々止まったり斜めに逸れたりするのが逆に気持ち悪い。 「…あの動き、仲間にしてくれとかそういうんじゃ、ないよな。襲いにきてたりするのか?」 「うーん、この世界に入られて怒ってたりして」 「そんな理不尽な」 それを知ってか知らずか紫色の瞳がこちらを向き、約2名の背筋を凍らせる。 思わず博之が銃を撃って牽制するが怯む様子もない。 『あいつ怪しさ全開じゃねーか!逃げるなら今のうちだぞ!てか怖いから逃げてくれお願いします』 今度は懇願し始めるクロスミラージュ。 鳥人間は見かけとは裏腹に動きが早く、その距離はいつの間にか1mほどに縮まっていた。 博之は何となく追い詰められるような感覚に陥った。おもむろに固まっている萃香を抱える。 『うおぁ!来る!!』 次の瞬間、その手が伸ばされ――博之は咄嗟に手元の物で刺した。 ★ほうちょう★ ◆こうかが ないようだ 「ぎゃああああああああああッッアァッ!!」 3人は一斉に駆け出した。 後ろのばけものは鋭く目うぇお光らせて走りた、博之はさげビ声ををしなから、萃kはひろゆ背中きにしがみつくなげあ ら妹とはそれふた人り2ぬあきれながあべはちょ…とざねんそuなか…おおsいなnnnnがgggggrgrrrrrrrtanashinn-nn--.- - …… Not found ■ 「あれ?」 レッドベジーモンが不思議そうに監視モニターを覗きこんだ。 「どうした!脱出派に動きか?」 「やっぱり昨日のは気のせいじゃ……」 「だからどうしたと言っている」 「おかしいんです、これを見てください」 彼が指差したのは―― 正常に表示される4つの点。 「ゆめにっきの4人がどうした?」 「あ、あれ?」 「全く、今はふざけてる時期じゃないだろ?真面目にやらないと上の奴等にかもされるぞ」 隣のデジモンはそう言って自分の仕事に戻っていった。 「おかしいな、確かにさっき、技術的な問題がどうって……」 首を傾げて、彼もまた監視に戻った。 ■ 「ゼェ…ゼェ……死ぬかと…思った……」 その頃、4人はある部屋にいた。あの森の世界から脱出し、別の扉の中に入ったのだ。 妹の提案で出た扉から左にまわることにし、手始めに怪しげな奥の扉へ。 中は普通の部屋、萃香が良かったとため息をついた。 「やっぱり、あの人怒ってたね……」 「人か、あれ…?」 (ああいうのとやるのも悪くなかったが…惜しいな) 萃香はベッドで休むことにし、妹と博之は阿部に注意しながら散策を始める。 博之がテレビ全体に映る目玉に悲鳴を上げる中、妹はあるものに目がいった。 それは机の上に置いてある日記帳。 何の変哲もないただの日記帳のはずだった。 しかし、何故かどうしても気になった。 妹は誰かに呼ばれるように机に近づいていき、それを手に取る。 「ゆめ、にっき?」 表紙には女の子らしい文字でそう書いてある。 本を開き、ページをめくる。人の日記を読むのはなんとなく気が引けたが、結局強い好奇心には勝てなかった。 日記の内容は題名の通り、このおかしな夢について。 1日目、変な絵と共に、じてんしゃに乗った、落書きの中や森の中に行った、と文が続く。 彼女はこの日突然おかしな夢に迷いこんだのだろうか? 2日目、ほうちょう、ほうちょう、と可愛げのある文体とは逆に言っていることがおかしい。 3日目、4日目と読み進めた妹は、この夢の世界は彼女のものだと気付いた。 彼女の記憶にある様々なものが混ざり合い生まれた世界、そして日が経つにつれ混沌としてくる文章と絵。 どれもが彼女の不安定な心を示していた。 12日目、はやく ねなきゃ あれ でも ここは ゆめのなか? はやく ねなきゃ はやくはやくはやくはやく 13日目、まど つ き 妹が静かに本を閉じる。日記はここで終わっていた。 不思議と不快にはならなかった。 ただ、どうして、と思った。 どうしてこんな夢を見るようになったのだろう、どうしておかしくなってしまったのだろう、と。 信号機を使うと壊れてしまう白黒の少女、電気を消すと恐ろしい姿になるポニーテールの少女、 決して仲間には入れない鳥人間の集団……これは、彼女の心の何を写したのだろう。 妹は、少しだけ彼女のその後を考えて、すぐに止めた。 「なあ、妹。さっきから何を熱心に読んどるのや?」 不意に後ろから博之が顔を出してきた。 「……この夢を見てた子の、日記帳」 「日記?こんな夢を見る奴の?」 「……ねえ、ひろくん、萃香も、話したいことがあるの。聞いてほしい」 「どうしたんや?」 「話?」 妹は一つ頷いてから話し始めた。 「この世界は、夢だけど現実なんだと思うの」 2人はしばらくの間、その言葉を理解しようと頭を捻らせる。 「元々、この夢は一人の女の子だけの世界だった。その女の子は多分もう、いない。けどこの夢は…残ってるの。 何でだと思う?」 「…この世界も作られたものってことなんか?」 妹の話を半信半疑で聞きながら博之が尋ねる。 「私も、そうかなって思った。そうじゃなきゃ、私たちが入れないもの」 「じゃあ、作ったって奴はもしかして……」 萃香の言葉に、博之もあ、と声を挙げる。 「じゃあここは……主催者の"作った"女の子の夢の世界、だと」 妹の目に少し影が落ちる。 全員が考えに耽り、部屋の中は全くの無音となった。 妹はなんとなく、こんな時レナちゃんがいればな、と思った。 頭の中を整理してから、またそれぞれが口を開く。阿部だけが退屈そうにそれを見ていた。 「前に会場が作り物だって話したが、それならここだって十分あり得るな」 「意図的に入れたんだろうな、おまけ感覚で。でなけりゃ私達とっくにルール違反で首無しだよ」 『確かに人を移動させる魔法もある…だが、人の、それも夢の世界なんてもの本当に作れるのか?』 妹がその質問を聞いてうつむいた。 「それは…分からない。主催者でも、夢の中に行くっていうのはできるのかどうか……」 「できると思うぞ」 「え?」 その言葉に驚いて頭を上げる。 「水銀燈には……人の夢の中に入れる力を持つ妹がいたんや。それに水銀燈の話だと、 主催者はこの殺し合い以前にも水銀燈の世界でうろついて何か企んどったらしい。 人の夢の中を点々としてる途中に、偶然見つけたのかもしれん…」 萃香もそれに付け加えるように言った。 「あのピエロ達ならやりそうなことだ。そいつの不安定さ、今にも狂って壊れそうなこの世界も…… あいつらには、面白いおもちゃ同然に見られていたのかも」 「でも、それが分かったところで……」 妹がまた下を向くのを見て、博之がその頭を叩く。 「安心しろや、俺らがあいつら涙目にしてついでにこんなニセ夢消さしてやる、いいな」 妹は少し笑って言った。 「うん、そうだね…!」 「よし、そうと決まれば行くぞお前ら!おっかないが次の扉だ!」 「次はあの化け物いなきゃいいなぁ」 萃香を背負った博之が勢いよく扉を開ける。それに妹が続き、最後に阿部が出て、扉が閉まった。 (俺だったらウホッ!男だらけの酒池肉林な世界を作るのに…) 阿部は3人と1つの会話を聞いて、阿部は密かにそう思っていた。 ■ 次の扉の先も不思議で不安定になる感覚は同じだった。 しかし、この夢自体が何なのかを知った為か、前よりは楽に思えた。 「前はきっと、理解できないのが怖かったんやな…」 博之が呟くと、上の萃香がからかうように言った。 「人間、理解できないものに恐怖を感じてしまうんだってさ」 博之が短く返した。 「鬼でも同じやったやないか」 萃香が膨れて反論しようと口を開くが、妹にそれを遮られる。 「あ、あれ見て!誰か…誰かの」 「「……透明人間…?」」 前言撤回、恐いものは恐い、萃香と博之は同時に思った。 相変わらず怖いもの知らずな妹が、今度は透明人間に近づいていく。 「い、妹!そいつも危ないかもしれんぞ!離れ――」 博之が言い終わらないうちに、妹はこちらに手招きをしてから透明人間の体に触れる。 直後、妹の体が消えた。 「な」 博之の動きが固まる。 あれは単に飛ばされただけだろうか、それとも。 「博之…ここは、妹を信じて触ってみなよ」 「お前…他人事だと思って」 「私もやるよ」「俺が先に行ってもいいんだぜ?」 博之は少し悩んでいたが、そこは男の中の男ひろくん、すぐに覚悟を決めた。 「分かった…妹と…この夢を信じて……」 女の子の服を来た透明人間が手を伸ばす、博之と萃香、後から阿部もそれに触れ―― 長いような短いような道を飛んでいった。 ■ 目の前に広がるは広い森と平原、遠くに見えるは街と山、そして立っているのは――大樹の頂上。 妹は朝日が昇る快晴の空を見上げて、1人で立っていた。 「おお……」 「も、戻ってこれたの?」 「……」 3人も無事に到着したのを見て、妹は複雑な表情になった。 「うん…確かに、確かに戻ってきたんだよ。私たちそこから出てきたんだ」 妹は大樹に開いた大きな穴を指差す。それは外からではただ黒々とした空間しか見えないが、とりあえず会場には戻れたらしい。 そう、とりあえずは。 「でも、ここの周り全部……禁止エリアなんだ……」 すぐに全員の顔が絶望に変わっていくのが分かった。 ここA-5は幸運にも禁止エリアではなかったが、森の外に続く道は全て禁止エリア。これでは戻ろうにも戻れない。 つまり『出られた』が『戻れた』わけではなかった。 突然、間抜けな声を出して、博之がゆっくり倒れた。 背中の萃香も一緒に、重力に任せるまま横倒しになる。 「うわっ!!そんなにオーバーにならなくてもいいじゃないか!……あれ?」 博之は、寝ていた。 萃香が揺り動かしても、んにぃぃ~と声を出すだけで起きる気配は無い。 後ろに誰かが立っている気配に気付く。 全身に悪寒が走った。 頭を上げようとして――首を捕まれた。 『くそひろ、寝てる場合か!!あわばばば、萃香ちゃん!』 萃香の体が宙に浮く。そして地に叩きつけられる。 弱った体はそのままくず折れ、倒れて動けなくなった。 虚ろな目で上を見上げ、呟く。 「阿部」 そう呼ばれた男は大きな笑みを浮かべた。気付けば阿部を拘束していた羽根も消えている。 「ど…して」 「うるさいな、今が殺すのに絶好だったんだよ。腕全部をしっかり縛っておくんだったな……」 阿部が見せたのは、何故これに気付かなかったのだろうか……時計型麻酔銃。 博之じゃない、自分のせいではないか。 萃香の顔が真っ青になる。 「いい男は後でのお楽しみだが……羽根も取れたのは幸運だな。お前らはここで終わりだ。あの気の狂ったような 世界での行動、結局は無駄だったじゃないか。俺は俺の役割をやって出してもらう、確実な方法を取るね」 「…許さない!!」 妹が叫びながら鋏を向ける。 阿部は躊躇することなく妹の前まで走り、頭を伏せて攻撃をかわす。 その場で鋏を左に受け流し、妹の鋏を持つ手をひねる。 鋏は彼女の抵抗も虚しく阿部の手に落ちた。 「いやっ、離せ!」 「女は嫌いだが、うるさい女はもっと嫌いだな、大人しくしろ」 一発殴って妹を黙らせ、後ろでフラフラと立ち上がる萃香に向かって叫んだ。 「さあ、こいつが惜しいならそれ以上近づくな、そのまま後ろに下がれ」 萃香の体がビクッと震えたように見えた。 一見絶対絶命といったところだろう。だが、阿部は一つ見落としていた。 妹の手には、まだ打開の方法が残っていることに。 おそらく、使えば阿部は殺せる。いや、殺すことになる。 殺しをしないと決めた妹には苦渋の決断だった。しかし、迷っている暇はない。 「萃香ちゃん、下がって……私を信じて」 「お前は黙ってろと言ったはずだ。さあ決めろ!」 萃香は小さな呻き声を出しながら、妹を見つめた。それに妹が視線を返す。 悩み、悩み、悩んで… 後ろに下がった。 sm193:コンペイトウ・アタック 時系列順 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! sm193:コンペイトウ・アタック 投下順 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! sm189:月(後編) 阿部高和 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! sm189:月(後編) 永井博之 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! sm189:月(後編) 伊吹萃香 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! sm189:月(後編) キョンの妹 sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!!
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※俺設定で俺解釈です。さらに 三番目の卵生型に関して、 愛でWiki掲載。話の長い人氏 作 「ゆっくりの産卵」を参考に、 自己解釈をしています。 ご了承の上で、どうぞお進みください。 以下、愛でスレ6内に有った表示を使用 ※以下注意 大筋:シ、 内容:性、家 人物:一応、書いた作者と言う形で人間が存在 舞台: ここに私が知ることが出来たゆっくり達の最大の喜びの一つである「出産」のことを書き記そうと思う。 どうか、これがゆっくり達との相互理解の一つの足掛けとなることをせつに祈って・・・。 Y教授 『Y教授の書記 ゆっくりの生殖 ~子供達とゆっくりしていってね!!!~』 ~茎型の喜び~ おはよう、我が子たち。 「ゆっくりおちてきてね!!!」 「ゆっくりがんばってね!!!」 まりさが見守る中、れいむが生やした茎から、5体のゆっくりが産まれそうだ。 一週間前、すっきりの後から少しずつ芽吹いた茎の実がようやく目覚めるところだった。 平均3~4cm程度、もう既にゆっくりの姿が出来上がっている。 それぞれがゼリー状の薄膜でおおわれ、今か今かと誕生を待っているようだ。 ぱちりっ!!と 各々目が開いていく。もうすぐ生れ落ちる兆候だ。 「ゆっくり~!!!ゆっくりおちてね!!!!」 「ゆ~!!もうちょっとだよあかちゃん!!ゆっくりがんばって!!!」 その様子をまりさが歓喜し、れいむは上目で応援をする。 ぶるぶると身体を震わせる赤ちゃんたち。 産まれる為の一番初めの大仕事。それがこの身体を震わせる行為。 この行為をもって、それまで生命を支えてきた母なる茎から地に、新たな一つの存在として地に降り立つのだ。 ぼと、ぼとぼとぼとぼと!!! 全身を覆うゼリー状の薄膜が着地の衝撃から護る。 無事に生まれ落ちる子供たち そして第一声。 「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」」」」」 この発生こそが人間の産声と同意である。 そして産声と同時に、未熟で柔らかな表皮を護っていたゼリー状の薄膜が口の中に流れ込む。 味は無いがこの無意識の吸収が始めての食事であり、同時に免疫抗体を作る為の大きな一つとなる。 口に入らなかった分はその身体自体に吸収され、皮膚外部の菌への防御の為に皮膚組織の抗体となるのだ。 茎が即座に枯れ、頭頂部からボロボロ崩れながらポロリと外れた。 出産と同時に役目を終えた茎は頭から抜け落ち、崩れて土へと帰る。 プルプルと身体を横に振り頭に残った茎の破片を落す母れいむ。 プルプルと身体を横に振り体に残った薄膜の水分を飛ばすちびれいむ、ちびまりさ。 その光景を涙を流し、しあわせな顔で見つめる父まりさ。 「ゆ、ゆ、ゆゆっくりしていってね!!!」 「とっても、とってもゆっくりしてね!!!!」 「「「ゅ~!おとーしゃん、おかーしゃん!」」」 「「ちょってもゆっくち、とっちぇもゆっきゅり!」」 夫婦は喜びに満ち溢れ、その歓喜につられきゃっきゃとはしゃぐ赤ちゃんたち。 だが、本当の苦労はこれからだ。 ちびゆっくりは言葉は知っているが、どの言葉が何を意味するかほとんど理解していない。 ゆっくりするイメージとほんの小さな知識を、僅かにぼんやりと持つだけだ。 しかし、夫婦は彼女たちの生の中で培った知識を教え、皆で仲良くゆっくりする。 悲劇も襲ってくるかもしれないが、それでも懸命に家族で生きていくだろう。 ~胎生型の思い~ 後世に響け、我等がゆっくり。 「ゆぅぐぐぐっぐぐ・・・!!!」 「ゆっくりしてね、ゆっくりうんであげてね!!!」 ここのまりさはありすとのすっきりの末、自らの胎内で育むことを決意した。 近くに手軽な餌場が無く、水場が近いがゆえ外敵も存在するため、子供の安全性を求めたのである。 「ゆっくり、ゆっくり、まるでとかいはのように!!!」 「うるさいよ!!ぅっ・・・これからこどもうむんだからしずかにしてね!!!」 通常時には存在しない産道が開いて、中の子供が見えている。 そのせいかまりさの気が荒い。考えれば当たり前のことである。 子供が飛び出しすぎず、それでもなお楽に出て来れる様、産道として構築された穴に細心の注意を払っているのだから。 とはいえありすに悪気が無いことは、まりさとて承知ではあった。 2ヶ月ものの間、60cm程にまでなった身体を支える為の多くの餌を、一人危険の中駆け回り集めて来てくれたのだ。 帽子が身体に合わない大きさでちょこんと乗った、その愛しい妻の身体からまもなく子供が生まれる。 その喜びにはしゃいでいるだけだと、まりさも理解していた。 「う、う゛ばでるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅぅぅっぅ!!!」 「ゆっくり、ゆっくり、してねーーーーーーー!!!」 まりさが呻き、ありすの興奮が頂点に達する。 入り口にまで出てきた子供の目がついに開いた。 「ゆっっ!!」 ぽん!! 大きな音と共に、だいたい1mの距離を飛び出す約10cm程の子まりさ 「ゆっくりしていってね!!!」 突撃のショックを和らげる為の粘液をブンブンと振り払い、子が放つ第一声。 胎内で害にならない程度の菌を受けながら成長して母体から抗体を得る為、茎型の薄膜のように吸収する必要は無い。 「ゆっくり、とってもゆっくり!!!ゆっくりしていってね!!!」 「ゆ・・・ゆっくりしていってね・・・。」 父ありすは焦りながらも挨拶を返し、疲れた様子の母まりさも息を切らしながら返す。 だが次の瞬間。 「ゆうっぐぐぐぐぅぅぅぅう!!!」 「どうしたの、まりさ!!」 「ゆ?どーしたのおかーさん?」 出産の喜びに一時は歓喜を浮かべていた母まりさの顔が再び紅潮し、緊張する。 「ゆっうううううううう、ま、ま゛だ、うまあれえるうううう!!」 「まだうまれるのね!!ゆっくりがんばって!!!」 「おかーさん!!ゆっくりがんばって!!!」 二ヶ月間胎内に居た子まりさは、ある程度の知識と身体を受け継ぎ、持って産まれてきた。 これこそが胎生型の最大の利点である。 親が得た知識を全てではないものの、鮮明に引き継ぐことが出来る上に 産まれ出た時に、ある程度の大きさを持つ子ゆっくりとして、ちびゆっくりよりも頑強な状態で母体から出て来れるのだ。 ただ、一度に産める数が少ないし、母体にかかる負担が大きい上、さらには長い時間がかかってしまう。 その困難を夫婦で乗り越えた先にある喜びは大きいが、その分辛い選択ではあろう。 新たに生まれた子まりさと夫ありすの声を受けて母まりさは力を振り絞る。 「ゆっ!!!!!!!」 歓喜の顔、俗にヘブン顔と呼ばれる顔に近い表情でもう一人の子を産み出す母まりさ。 「ゆっくりしていってね!!!」 子の生への喜びの第一声。 「ゆぅ~ゆ、ゆゆゆ、ゆ!ゆっくりしていってね!!!」 「これからおねーちゃんたちといっしょにゆっくりしようね!!!」 産まれ飛び出た子供、子ありすの第一声を迎える父ありすと子まりさ。 皆感動のしあわせ顔で子ありすを受け入れ、共に母の元へ向かう。 母まりさの身体は妊娠前の元の大きさに戻り、ようやく安心した表情で横たわっていた。 そして皆でそろって一声 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 その引き継がれた身体と知識で、この家族は皆で苦難を乗り越え生きていくだろう。 皆の楽しげな声が住処の中に響いていた。 ~卵生型の悲哀と決意~ 亡き父と母に送る、ゆっくり。 それは秋の終り 卵を吐き出したぱちゅりーに、その上から命の源を吐きかけ終えたちぇん。 「わかるよ~・・・また・・・いっしょに・・・とっても・・・ゆっくりしようよ・・・。」 先に逝ったぱちゅりーを舐め、慈しむ様に身体を擦りつけるちぇん その心地よい感触の中やがてちぇんも安らかに眠った・・・。 厳しい冬を越え、やがて春は訪れた。 ここは厳しい山岳、岩山に囲まれた地方。 来る者を拒み、出て行こうとするものを阻む陸の孤島。 そんなところであろうと、力強く生きているゆっくり達が居た。 そのうちの一つの家族。 かつて親が残した深い、深い、洞穴の中。 微かに漏れる春の日差しにの中、彼女たちは産まれ出でた。 既に大きさは20cm程、成体ゆっくりと呼ばれるほどのサイズだった。 冬の間。 生命を賭して生み出された多くの卵は親の振りかけた命の粘液を通じ癒着し、一つの集合体と成る。 こうして寒さに負けてしまった卵を自己の栄養として生きた卵が吸収していくのだ。 命に成ることの叶わなかった兄弟達を、さらに生き延びる兄弟に渡していく・・・。 厳しい環境の中、卵生型に進化したゆっくり達の産まれる前からのリレー、ゆっくりさせる心の真髄だった。 そして春の始り。 多くの兄弟達の卵が寒さに負けていく中、 春の訪れを迎えた3つ程の大きな卵が出来ていた。 ピキッピキピキ!! ガラガラと卵の表面が割れていく。そして中から 「「むーしゃ、むーしゃ」」 「むきゅ、むきゅ」 殻を食べて自分が出て行くための穴を作る。 ちぇん二体とぱちゅりーだった。 ぽっかりと穴の開いた殻を飛び出して一言。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 しかし誰も迎えることは、無い。 「おかーさん、おとーさん・・・。」 「わかる、わかるよー・・・。」 「むきゅ・・・。おかあさんたち。ふたりでなかよくゆっくりしてね・・・。」 だが、それがなぜなのかを子供たちは即座に理解し 父と母はもっともゆっくりできる場所に二人で居るのだと、思慕を捧げた。 卵生型が卵を産む際に、ゆっくりはその命の全てを使い果たす。 この厳しい環境に負けずに“つぎ”に全てを託す為だ。 ゆえに約一季節もの長くの間、卵の中に在った子達は もはや成体に近い体と寒さに強い皮膚を卵の中で、兄弟たちのリレーと卵自身の成長を介して得、 そして受け渡された親の知識は有精化した際に、産まれる頃に発現する情報として得ることが出来たのだ。 全てを託し亡くなった親。 その命を生き残った兄弟に分け与えた産まれえぬ者達。 それら全てを背負い、 ちぇん達はこの過酷な大地でゆっくりを求め歩き始めた。 ~分裂型、水への囁き~ 激流に身を任せ、ゆっくりする。 「にーとーりー♪」 「ゆっくりしていってね!!!」 にちょりとまりさのカップルだ。 幼い頃は水中に居ることの多いにちょりも、時期が来たら川辺や湖の岬に上がって来る。 自分が水中内で発案したものを発明品として作ったり、他のゆっくり達とコミュニケーションをとる為だ。 基本的に自分の興味のある事以外はスルーしがちなにちょりも、自らの発明に興味を持ち、 製造する時に手伝ってくれる存在には、なによりも心を許していた。 それがこのまりさだった。 自己中心的だったにちょりを時に叱り、皆の輪に加われるように積極的に行動するまりさに 初めて心を奪われ、そして一緒にゆっくりしたいと思うようになったのだ。 「ぷちゅ・・・ちゅぱ・・・んぷぅ・・・。」 「ちゅぷ・・・。ねえにちょり、すっきりしよう?」 まりさとにちょりの間に透明な橋が架かる・・・。 わずか一瞬で消え去る輝く橋・・・。 「うん、すっきりでこどもをつくろ・・・まりさ。」 もう一度くちづけを交わし、二人の体が重なり、優しく触れ合うことを繰り返した後、緩やかながらも激しく振動を起す・・・。 振動行為。 これがゆっくりの生殖行為である。 人間に任意に起すことが難しい、緩急の付いた特殊な周波数の振動。 それこそが、ゆっくりたちにとってもっともすっきりと快感を得る振動であり、同時に愛の営みである。 そして、この振動は生殖器が存在しないゆっくりという生物にとって必要不可欠である、体内の劇的な変化をもたらす。 半液状化。 体内の組織と皮膚ないし皮下部を一時的に過剰なまでの柔軟化をもたらし、 上に乗り行為を行う側が絶頂の際に体内から皮膚外に分泌する、生命の源である一際に濃い粘液を受胎する側のゆっくりの体内に浸透させる。 しかし一定以上の条件を満たさない一方的な行為や、過剰な性行為は体内組織を致命的に破壊するために死へと繋がり、時に悲劇となるのだ。 「「すっきりー!!」」 同時に絶頂であるすっきりを迎え、無事に妊娠することが出来たにちょり。 そして、わずか3日後 水分が多いわらび餅である、にちょりが選んだ特殊な出産方法が始まることとなった。 「う・・・きゅう・・・いたぁいいい・・・っ!!!」 まるで胎生型の様な痛がりを示す、にちょり。 しかしまだたった3回朝が来て夜が来ただけだ。しかも、餌も何時もどおりであったし大きくもなっていない。 まりさは初めてのことに動揺した。 にちょりに、そして自分の子供になにかあったのだろうか? 不安に駆られる中、にちょりに声をかける。 「どうしたの!?いたいの!?だいじょうぶ?しっかりしてね!!」 こういう時に父親は悲しいかな情けないものである。ただ取り乱すまりさ。 「だ、だいじょうぶ、すこしはなれてて・・・。」 落ち着いた様子で話しかけるにちょり。 慌てた様子でずりずりと離れるまりさ。 何が始まるのか・・・。 「ゆっ!ううううううううううううううううううう」 プルプルと震えるにちょりをただ不安げに見つめるまりさ。 その次の瞬間だった。 「ゆっ!!」 ポロンッ!! にちょりの頬から2cmほどの球体が分裂した。 「ゆっ!!!」 ポロンポロロン!! 12個ほどの球体がにちょりの頬から分裂すると。 そのうちの8個に徐々に目と口が現れ始めた。 しかし、肌は真っ白でまだ毛も生えていないし、飾りも出来ていない。ただ、それぞれ両親を思わせる表情があるのみだ。 まりさはぽかんと口を開けたまま終始?を浮かべることしか出来なかった。 「まりさ!あかちゃんだよ!!」 そういわれて初めてまりさは気が付いた。 言葉は「ゅ~」「ゅっくち」としか喋っていないが自分とにちょりに懐いて来ている。 そしてその表情の面影は確かに、にちょりであり。自分たちまりさなのだ。 すりすり、すりすり、弱々しい、赤ちゃんゆっくりよりもぶよぶよとしたその身体。 水気が強く、それが外界の菌に対する唯一の守りであり体内での抗体として、弱くも機能するのだ。 もっとも短い期間で大量に産む事が出来る分裂型は、まだちびにもなっていない状態で生まれる。 ゆえに過酷にも生後まもなくに死を迎えることが多いが、水中で茎型を選ぶことの出来ない、にちょりが数多く子孫を残す為に良く選ぶ方法である。 このにちょりはカップルとして地上に残ったが、多くの場合にちょりは妊娠後、水中に戻り子育てをする。 ゆえに進化の過程で作られた独特の出産法だった。 にちょりと自分に纏わり付く白いちび その愛らしい瞳見つめられてようやくまりさはにちょりと共にあの言葉を捧げる。 「「みんなゆっくりしていってね!!!」」 「「ゅっくち、ゅっくち!」」 「「ゅ~」」 「「ゅぅ」」 「「ゅっくちぃ!」」 この子達全てが、数週を経てちびゆっくりとなり、子ゆっくりとなれるわけではないかもしれない。 だが、それでもこの夫婦は平等に愛し、ゆっくりしていくだろう・・・。 いかがであっただろうか? ここに記したものはゆっくり達が出産の際に自己で選択する、新たな生命を目指す形のごく一部である。 そして、忘れてはいけない。ゆっくり達はその可能性のある限り様々な形を産み出し続けて行くのだということを・・・。 Y教授 著 『ゆっくりの生態』より 一文 ※あとがきと言う名の言い訳 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。 これは実はかなり初期に書いた「自己見解の出産もの即興」に色々付け足したものです。 ゆえに、ゆっくりの出産というのはどんな感じだろう、 とイメージされる際のアクセントにでもしていただければ幸いです。 なお、分裂型とにちょり本体については一応完全な自分設定です。 にちょりについては原作含めの完全な自分のイメージ。 分裂型については、素饅頭を組み込んでみたかったので、ああいう形となりました。 ホントはそのまま分裂でも良かったんですが色々と出産法による利点が被るかなと・・・。 後、三番目の卵生については、冒頭で述べたように無断で他作者様の作品からの自己見解を文の一部として組み込んでおります。 作者様に多大な感謝をしつつも、もし問題であるようなら修正します。 即興の人 ゆっくり生命の神秘 -- 名無しさん (2009-07-15 21 43 19) いい話だった。生き物としていい書き方してます -- 名無しさん (2009-09-22 00 33 58) 名前 コメント
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暗い夜道を男は走っていた。走って逃げていた。 そんな男が、屋台の灯を見つけて安心するのは当然のことだ。 男は息を切らせながら屋台に入ったが、屋台のオヤジは男を見る事も無く、 「どうしたんだい、お客さん。そんな慌ててさ。」 と、背を向けて聞いてきた。 「はあ、はあ……。いや、さっきあっちで恐ろしいもんみちまってさ……」 男はそう言うと、途切れ途切れながらも話し始めた。 男が夜道を歩いていると、道端で、女がしゃがみ込んでいる。 どうやら泣いているようだ。「どうしましたか?」 男がそう声を掛けると、女はこちらを振り向いた。 すると…… 「ゆっくりしていってね!!!」 そう言った女の顔は、先程の後ろ姿の頭とは一致しない、大きさで、 下脹れで鼻のない、目の形も異様な、世にも不気味なものだった。 「不気味?」 話の途中でオヤジが聞き返す。 「兎にも角にも、不気味なんですよ。けど……あれをどう説明すりゃあいいのか……。」 「簡単ですよ、そりゃ。それよりも……」 背を向けていたオヤジが振り向いた。 「ゆっくりしていってね!!!」 男が気を失うと、ふっ、と屋台の灯が消えた。 ―― ゆっくり怪談の人 名前 コメント
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気がつくと、ゆっくりなるものが庭先に鎮座(?)していた。 (*1 れいむ種。) 幻想郷の実在人妖をぶきっちょにしたようなこいつは、近年発生した新種の妖怪の類との事。 お菓子をあげると、すんなりと懐いてきた。 ちょうど生態が知りたいと思っていた所なので、部屋に上げて1日の観察記録をつけることとする。 「ゆっくりしていってね!」 『ゆっくり観察記』 第123季 葉月の一六 子の刻 ゆっくりは寝ている。まぁ時間的に言って当然の話。 私もそろそろ寝ることとする。 (*2 夜更かしは体に悪い。) 丑の刻 寝ている。 (*3 多分。) 寅の刻 寝ている。 (*4 多分。) 卯の刻 起床する。私がである。 ゆっくりはまだ寝ている。 (*5 朝は遅いのだろうか。) 辰の刻 起こされる。私がである。 どうやら二度寝してしまったらしい。 まだ眠いが、布団を取られてしまったので渋々起き上がる事とする。 (*6 春眠暁を覚えずというが、どの季節も眠いものは眠い。) 朝餉を戴いて部屋に戻るが、ゆっくりはまだ寝ていた。 私を起こす際、母が結構騒がしくしたはずなのだが。 とりあえず放置。 残っている仕事をちこまかと片付ける。 巳の刻 ゆっくりはまだ寝ている。 少しゆっくりしすぎではないだろうか。 (*7 これでは、殆ど私自身の日記も同然である。) もう少し近寄って観察する。 「ゅ~、ゅ~」 よく見ると、少し涎が垂れている。 もしかしたら寝床にした座布団がふかふかで気持ち良いのかもしれない。 野生にはこれ程ふかふかしたものは無いだろう。 ほっぺたをつっついてみるが、目を覚ます様子は無い。 これはあまりに無防備ではないだろうか……。 ちなみにほっぺたはかなりもちもちしていた。 これは結構病み付きになりそうである。 (*8 自制。) 試しに座布団をどかしてみたが、相変わらず間抜け面で寝ていた。 午の刻 「……ゆ? ゆっくりしていってね!」 ようやく起床する。 (*9 ゆっくりがである。) (*10 しかし、第一声がそれか。) 私はその時、ほっぺたをつっつくのにも飽きたので自分の仕事に戻っていたのだが、 こいつが近寄ってきて 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 と、しきりに叫んでうるさい。 しぶしぶ自分がゆっくりしている事を伝えてやると、やっと大人しくなった。 他人がゆっくりできないと落ち着かない性分なのだろうか。 てっきり、自分がゆっくりできれば満足するのかと思っていたが、 そういうものでも無いのかも知れない。 (*11 しかし、そんなに私がゆっくりしていないように見えたのだろうか。) 昼餉を頂いてから戻ると、座布団の上に鎮座していた。 (*12 やはり座布団が気に入ったのだろうか。) 未の刻 原っぱに散歩に出かける。 ゆっくりの食生活を知るためである。 (*13 家にいてもゆっくりしっぱなしだったため。) ( もしかしたら、ご飯抜きでも数日くらいは大丈夫なのかもしれない。) すると早速ゆっくりは、餌となるバッタへとゆっくり近づいていく。 「そろーり、そろーり、」 しかしその擬音は口にする必要があるのだろうか。何とも間抜けな光景である。 そう思っていたが、バッタはあっさりと食べられてしまっていた。 (*14 何とも間抜けなバッタである。) 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 何だかこう、ムズムズする食餌の取り方である。 よくもまぁ、バッタひとつでこうまで幸せそうな顔ができるものだ。 いやまてよ。 もしかしたらああやれば、バッタなんて結構簡単に取れるのかもしれない。 そう思って 「そろーり、そろーり、」 私もそこらにいたバッタを捕まえようと試みるが、一匹も捕まえることはできなかった。 ゆっくりにできて私にできなかったので、少しへこんだ。 この屈辱を忘れることは無いだろう。 (*15 能力なので。) まぁ、ゆっくりは何かしらの能力を使っているのかもしれない。 そう思うことにしておく。 ゆっくりは虫以外には草花も食べるようだ。 適当に草をむしって渡したら、またむーしゃむーしゃし始めた。 適当に枝をひろって渡したら、それもまたむーしゃむーしゃし始めた。 適当に石をひろって渡したら、それもまたむーしゃむーしゃし始めるのだろうか。 興味はあるが、歯が欠けてもかわいそうなのでやめた。 (*16 逆にむーしゃむーしゃされても怖い。) 半刻ほど経つ頃、べつのゆっくりが飛び出してきた。 (*17 まりさ種。) うちのゆっくりとは違うふてぶてしさの顔だ。 2匹は 「ゆっくり!」 「ゆっくり!」 と仲よさそうに言い合っている。 (*19 ゆっくり語はわからないので、そう見えているに過ぎないが。) しばらく観察していると、2匹は微妙な間隔をあけて並び始めた。 (*19 漫才コンビの如きベストポジション。2匹はもともと相方なのかも知れない。) そして、やおらこちらに向き直ると、せーので同時に飛び跳ねた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 白黒っぽい方のゆっくりは満足そうに去っていった。 何がしたかったのだろうか。 なぜ紅白っぽいゆっくりも、どこかやり遂げた顔になっているのだろうか。 謎だ。 (*20 確かに1匹の時より迫力はあったが。) 申の刻 家に帰る。 ゆっくりは相変わらず座布団の上でゆっくりしている。 試しに畳の上に置いてみるが、変わらずゆっくりしている。 ちょっと意地悪して文鎮をゆっくりの下に置いてみるが、相変わらずゆっくりしている。 しかし、これが母に見つかり、筆記用具を床に置くな、生き物(?)の下に敷くなとしかられた。 (*21 理不尽。) 説教から戻ってみると、相変わらず座布団の上でゆっくりしていた。 特記事項。 部屋にあげる前に足(?)を拭こうとひっくり返したが、ゆっくりは汚れていなかった。 さんざん草の上を這いずり回っていた筈だが。 汚れがつかない体質か? もしかして、微妙に浮いているのか? 見た限りではそんな様子は無いが。 興味は尽きない。 酉の刻 夕餉を戴く。 ゆっくりも連れて行く。 人間の食事を食べさせるとどうなるか知るためである。 案の定、人の食べ物なら何でも食べた。 芋。ご飯。佃煮。お豆腐。味噌汁も飲む。 どこまで食べるのかは知りたい所であるが、 もともと小食な私に用意されるご飯は少ない。 今度、家人に言ってゆっくりの分を作らせようか。 (*22 ちなみに、わさびの葉っぱも食べた。) ( こころなしか「しあわせー」の時の涙の量が多かった気もするが。) 部屋に戻ると、ゆっくりはうつらうつらし始めた。 そろそろ寝る時間なのか。 まぁ、昼行性なのだろうから、それも然りなのかも知れない。 (*23 それにしては、朝が遅い気はする。) すっかりゆっくりの居場所となった座布団の上に乗せてやる。 さて、明日はどんな事をしようか…… ジジジジジ―――― 蝉の声が聞こえる。 夏も折り返す。 私の一生は、余人に比べると蝉のように儚いものだ。 そして、その間為すべき事は生まれる前から決まっている。 自然と毎日が忙しなく過ぎていく。 そのこと自体に、不満はない。 ただ…… 「ゆっくりしていってね!」 唐突にゆっくりが鳴いた。 ゆっくりを見る。 短い人生、偶にはこいつのように無為にゆっくりと過ごす日があっても、 それはそれでいいのではないか。 為すべき事があり、 愛すべき世界があり、 そして時にはゆっくりする。 ああ、なんて素敵な人生―― 「……はい、私はとてもゆっくりしていますよ」 そう、ゆっくりに話しかける。 ゆっくりは、やはりどこか満足そうな顔をしていた。 戌の刻 漸くゆっくりが就寝する。 寝るのはいいが、座布団に涎は垂らさないで欲しい。 (*24 実はお気に入り。) そっと涎を拭いてやる。 いつも舎人が進捗状況を聞きに来る時間だったが、 今日は何故か入り口のところで帰っていったようだった。 亥の刻 就寝。 私がである。 「……ゅ~……ゆっくりしていってね……」 そんな寝言を聞きながら、床につく。 おやすみなさい、ゆっくり。 ・ ・ ・ 以上が、ゆっくりを1日観察した記録である。 読んでいただければ、非常にゆっくりとした生態であることが分かるだろう。 “ゆっくりしていってね” この不思議な言葉を発する何者かは、ともすれば忙しなくなりがちな私たちに対する、世界からの警告なのかもしれない。 とまれ、彼らは実に無害でお気楽な生き物(?)である。 幸いにというか、ゆっくりは人に構われるのを好むため、いじり相手にぴったりである。 (*25 つっついても楽しいし、枕代わりにも丁度良い。) 私ももう少し、この新しい隣人を観察していく事にしよう。 それでは貴方も、幻想郷で素敵なゆっくりライフを。 ……なんてね。 『癒作狸観察記』 九代目稗田阿礼乙女 稗田阿求 記ス imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ================================================================================================ 08夏コミで購入したゆっくり合同が面白かったので、 ゆっくりの生態がこんなでもありかな、と思ったifです。 ちなみにあきゅん合同は買えませんでしたとさ。 -- うりとぅん ばい "むの人" こういう視点で見るのもいいなぁ。野生ゆっくりの生活も観察してみたひ。ゆっくり合同も何とか買えたです。 -- 名無しさん (2008-08-22 00 42 14) 最近は、こういう、「ゆっくり!」しか言わないゆっくりになぜか惹かれる……。 -- YT (2008-10-21 17 42 50) そろーり、そろーりに萌えたw -- 名無しさん (2009-08-17 03 16 33) 改めて見るとやっぱり完成度高いわぁ 阿求可愛いしゆっくりも可愛いしで、完璧です。 -- 名無しさん (2009-08-18 01 15 25) 可愛くて最高。観察記っぽさがたまらない。 -- 名無しさん (2010-05-03 11 42 22) 画像貼り付けテスト。(むのひと) -- 名無しさん (2011-06-04 22 24 52) うおお、挿絵すげー!あっきゅんに仄かなエロスw -- 名無しさん (2011-06-05 01 09 18) 可愛い! 可愛いよコレ! -- 名無しさん (2011-06-05 01 26 40) あっきゅんアヘ顔に見えるんだがww -- 名無しさん (2012-02-28 00 05 48) 魔理沙と霊夢はお決まりのパターンだわ、うん! -- 名無しさん (2012-04-23 22 28 34) ヒャッハー! って、なにそれ日本語? -- 名無しさん (2012-08-13 17 52 56) 名前 コメント
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ゆっくりがいない世界の話 魔理沙の妙な実験でお饅頭から魔法生物ゆっくりれいむが生まれる。ややもあって本物の霊夢と仲良く暮らすが 日が立つうちに徐々に元気がなくなっていく、どういう訳か霊夢と魔理沙が調べるのだが全然分からずじまい ある日霊夢がゆっくりれいむを元気付けようとギャグでゆっくり風にした魔理沙の顔を模したお菓子を作る れいむもとっても喜んでさぁ食べようとした時に霊夢や魔理沙に「たべないでー!」と飛び掛る ようやく合点の行く二人 犬猫といった動物は遊ぶにはうってつけだが会話やらゆっくりの行動をが理解できない 妖精は気質があっても彼らの過激な遊びにつきにあうには脆弱すぎる 人間とは会話はできて仲良くできてもそれは小さい子供と接するような保護者と子供の様な関係 要は対等な関係で付き合えるお友達がほしかったのだ お皿に盛られたゆっくりまりさ風のお菓子に寄り添うれいむ。 何度呼びかけても「ゆっくりしていってね!」おかしのまりさは全然答えない いつまでも離れようとしないので霊夢はそっとしておいてやる 疲れて眠りこけてしまったれいむは夢でお菓子のまりさが動き出して一緒に遊ぶ夢を見る その様子を見ている怪しい影が一つ。それは空間のスキマから手を伸ばすと お菓子のまりさに何かをかけるとスッと消える。するとどうだろう!お菓子のまりさが動き出したではないか! 覚醒したばかりのまりさは隣に自分そっくりの生き物を見るとこう言う 「ゆっくりしていってね!」 これ好きだよ。短い中にも喜怒哀楽と起承転結が詰まってていい。 -- 名無しさん (2008-10-05 12 33 10) ゆっくりも寂しいとしんどいんだね -- 名無しさん (2012-06-29 15 21 56) 名前 コメント